- update更新日 : 2024年09月07日
folder未分類腰痛の原因について
腰痛の原因は大きく分けると3つあります。
- 筋肉の緊張
- 骨の変形
- 精神的ストレス
1.筋肉の緊張
筋肉が緊張すると腰痛になります。代謝に必要な酸素と栄養が不足し、老廃物が蓄積するからです。
- 長時間同じ姿勢を続ける
- 猫背の姿勢
- 運動不足
- 睡眠不足
- 運動後のストレッチ不足
- 体の冷え
- 怪我
このような背景で筋肉は硬くなります。筋肉が硬くなると、筋肉の長さが短くなります。すると筋肉の中を通る毛細血管が圧迫され、毛細血管を流れる血流は低下します。血液は酸素を運びますので、血流の低下によって組織は慢性的な酸欠状態に陥ります。
血液は、細胞から老廃物を運びだし新たな栄養を運び込む働きもあり、これも阻害されます。
つまり筋肉が緊張すると、下記のような悪循環に陥ります。
腰痛に悩む多くの方は、この悪循環の輪から抜け出せずにいます。腰痛を改善するためのポイントは、この悪循環の輪を断つことです。
2.骨の変形
腰痛の原因となる骨の変形には2種類があります。
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
椎間板ヘルニア
椎間板とは、背骨の間にあるクッションの役割をする軟骨です。椎間板のおかげで人は、体を曲げたり、反らせたり、捻じったりすることができます。椎間板は繊維軟骨(せんいなんこつ)で構成されています。 中心部には水分があり、この水分が軟骨の外に飛び出てしまった状態が、椎間板ヘルニアです。椎間板ヘルニアの原因には、下記のようなものがあります。
- 不良姿勢(猫背)
- 急激な腰曲げ動作
- 重量物の持ち上げ時
- 加齢による椎間板の老化
腰を曲げた時、椎間板の水分が背中側に移動します。一時的に腰を曲げることは問題ありませんが、曲げっぱなしの状態が続くと、水分は後方に移動してクセづいてしまいます。この状態のことを椎間板の”後方変性”(こうほうへんせい)と言います。そして後方変性によって起こる痛みなどの症状のことを『変性症候群』(へんせいしょうこうぐん)と言います。こうなると、腰を伸ばす時に痛みを感じるようになります。
椎間板の外側には神経がたくさんあります。動作によって、体の中で椎間板も動くので、クセづいていた椎間板が元の状態に戻る時、神経が刺激を感じて痛みになることがあるのです。椎間板の周辺には、痛みの刺激になりやすいポイントがたくさんあります。
例えば、長時間椅子に座った後、立ち上がって腰を伸ばすと痛いという経験はありませんか?これは椎間板の水分が後方へ移動していたため、伸ばすとき一時的に痛みを感じるからです。
脊柱管狭窄症
脊柱管(せきちゅうかん)とは、背骨の中心にあるトンネルで、脊髄神経(せきずいしんけい)が通っています。このトンネルが狭くなって起こる症状が、脊柱管狭さく症です。症状は、下記などがあげられます。 また、トンネルが狭くなる原因は3つあります。
- 椎体の変形
- じん帯の肥厚(ひこう)
- 椎間板変性(へんせい)
①②③は脊柱管を構成する組織です。老化によってトンネルが狭くなります。背骨は24個の椎体(ついたい)という骨が積み重なって構成されています。脊柱”管”といっても、途中には神経の枝が出る穴が開いているので、完全な管ではありません。
①椎体の変形
椎体の変形には骨棘(こつきょく)があります。背骨どうしがぶつかり合って、その部分が増殖して棘のように出っ張ります。出っ張った骨が神経を押して、痛みが起こります。
②じん帯の肥厚(ひこう)
トンネルの中には脊髄神経だけでなく、じん帯があります。椎体をつないで背骨を安定させる役割があります。このじん帯が肥厚して、脊柱管が狭くなります。
③椎間板変性(へんせい)
加齢によって椎間板の水分が減少します。水分が減少すると椎間板の高さが低くなり骨と骨のすき間が狭くなります。すると上下の骨が当たり、骨棘(こつきょく)ができて神経を押します。
椎間板の中心部には、髄核(ずいかく)が多く含まれています。
髄核とは、『プロテオグリカン』というたんぱく質の結合組織で水をたくさん含む性質があり、20歳を過ぎると減少します。すると椎間板のクッション性が低下します。加齢に伴うこのような現象のことを、退行変性(たいこうへんせい)と言います。退行変性によって背骨の支持性が不安定になり、骨棘が形成されて神経を刺激する。これが椎間板変性です。以上が骨の変形についてです。
3.精神的ストレス
不安・恐怖・抑圧・怒りなど、精神的ストレスによって腰痛が起こります。自律神経が緊張して、筋肉が硬くなるからです。
体中のほとんどすべての器官は、交感神経と副交感神経の支配を受けています。交感神経の指令が優位になると、下記のような現象がおこります。
- 心拍数が上がる
- 血管を収縮させる
- 瞳孔がひらく
- 胃腸の働きが下がる
副交感神経が優位になると、これとは全く反対の作用がおこります。交感神経と副交感神経は、互いにバランスをとって、体の内部環境を整えています。
自律神経は意思とは関係なく働きますが、心の動揺や感情の動きはその働きに微妙な影響を与えるので、交感神経の緊張状態が長く続くことで、血管・筋肉が収縮し、腰痛が起こります。精神的ストレスが腰痛の原因のになるのはこのためです。
※2015年1月1日~12月31日までの実績
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