以前は平気だったのになぜ?痛みに強い弱いを左右する「閾値」について

- 以前なら何ともなかった動作で、痛みが出るようになった
- 軽く触れられただけなのに、飛び上がるほど響く
- 痛む場面が、少しずつ増えている気がする
身体そのものは大きく変わっていないのに、痛みを感じる程度だけが増えていく。この状態には、痛みを感じ取る側の設定が関わっていると考えられています。当院にも、以前と同じ生活をしているのに痛みが増えたとご相談に来られる人がいらっしゃいます。
本ページではその理由を詳しく説明していきます。
痛む程度が増えているのは閾値(イキチ)が下がっているから

閾値とは、痛みを感じ始める境目のことです。この境目は人によって違い、同じ人でも状況によって上下するからなのです。境目が下がっている状態では、以前なら痛みにならなかった刺激まで痛みとして感じるようになります。
閾値について
身体には、刺激を受け取るセンサーが無数にあります。押される、引っ張られる、熱い、冷たい。こうした刺激がある一定の強さを超えたとき、はじめて痛みとして脳に届きます。この一定の強さが閾値(イキチ)です。
同じ刺激でも痛むかどうかは人によって違う
同じ強さで肩を押されても、痛いと言う人とそうでない人がいます。それは筋肉の硬さの差だけではなく、そのセンサーが反応を始める境目そのものが違っているためです。
施術を受けたことのある人なら、隣の人が平気そうにしている強さで自分は思わず声が出た、という経験があるかもしれません。我慢が足りないわけでも、大げさなわけでもない。身体の設定が違うからです。
閾値は固定されたものではなく上下する
興味深いのは、この境目が同じ1人の中でも変わっていくことです。
寝不足の翌日にいつもより肩が重い。忙しい時期にかぎって腰が痛む。
これらは心当たりのある人は多いはずです。身体の状態が変わっていないのに感じ方が変わるとき、上下しているのは閾値のほうだと考えられます。逆に言えば、下がった境目は上げ直せる可能性があるということでもあります。
痛みが長引くほど閾値は下がっていく

やっかいなのは、痛みそのものが閾値を下げる側に働くことです。
痛みが続くと神経は敏感な状態を保つようになる
痛みの信号が長く送られ続けると、それを受け取る側は反応しやすい状態に切り替わっていくと考えられています。これは危険を早く察知するための備えとも言えます。
ただ、この備えが続くと困ったことが起こります。危険とは言えない程度の刺激まで拾ってしまうためです。服が擦れる、椅子に座る、軽く触れられる。本来なら痛みにならない場面で痛みが出る。慢性的なつらさを抱えている人ほど、この状態に近づいていきます。
当院のページでも、トリガーポイントは過敏になっているため押されると痛みを感じるとお伝えしています。くわしくはトリガーポイントセラピーとは?のページをご覧ください。
眠れない日や気の張る日ほど痛みは強く感じられる
睡眠が足りない日、緊張が続いている日、気持ちに余裕がない日。こうした日は閾値が下がりやすいと言われています。
肩こりについても、姿勢や身体の使い方だけでなく心理的なストレスを考慮することが重要だという研究結果を、当院の肩こりの原因は心理的ストレスのページで紹介しています。身体だけを見ていても答えが出ない場面がある、ということです。
痛みが気のせいだという話ではありません
ここで、はっきりお伝えしておきたいことがあります。
閾値という言葉を聞くと、痛みが気持ちの持ちようだと言われたように感じる人がいます。けれど、そういう話ではありません。閾値が下がっている状態で感じている痛みは、まぎれもなく本物の痛みです。センサーが実際に反応し、信号が実際に届いています。
気のせいだ、気にしすぎだ。周囲からそう言われて、つらさを口に出せなくなっている人もいらっしゃいます。原因が見つからないことと、痛みがないことは別の話です。当院がお話を伺う時間を大切にしているのは、この違いを取り違えたくないからにほかなりません。
うらやす整体院は閾値を上げる方向への変化を目指しています
下がった閾値を上げていくために、施術の場面でいくつか意識していることがあります。
圧の強さを加減するのは過敏な状態に配慮するため
当院ではトリガーポイントに対して、押す強さを加減しながら圧を加えています。強く押し込めばよいという考え方は取っていません。
閾値が下がっている状態に強い刺激を入れると、身体はさらに警戒を強めます。境目を上げにいったつもりが、下げる方向へ働きかねません。痛気持ちいいのか、我慢しているのか。この違いをその都度お尋ねしているのは、境目を見誤らないためになります。我慢は必要ありません。
警戒がゆるむと感じ方も変わっていく
痛みを警戒している間、人は身体に力を入れ続けています。この緊張自体が、閾値を下げる側に働くと考えられます。
施術の途中で力が抜けていくお客様は少なくありません。警戒しなくてもよい時間が生まれると、感じ方は変わっていきます。同じ強さで押されても響き方が違う。施術の後半になるほど楽になったという声をいただくのは、こうした変化が起きているからなのです。
閾値を上げるために生活の中でできること
施術で境目を上げても、下げる要因が生活に残っていれば元に戻ります。ここが施術だけで完結しない部分になります。
まず睡眠時間を確保する
閾値に関わる要素のなかで、最も効きやすいのが睡眠です。眠れていない日が続いているなら、ストレッチより先にそちらを立て直すほうが早い場合があります。
痛みで眠れないという人もいらっしゃいます。この場合は順番が逆になり、痛みを減らすことが睡眠の助けになります。どちらから手をつけるべきかは状態によって違うので、遠慮なくご相談ください。
痛くない範囲で動く時間をつくる
動かずにいると、身体は痛みに対してさらに敏感になっていきます。かといって無理に動かせば、痛みが強まって逆効果です。
目安は、動かした後に痛みが増えていないこと。散歩でも家事でも構いません。痛みが出ない範囲で身体を使う時間を毎日持つことが、境目を上げる側に働きます。どの程度なら動いてよいのか判断がつかないときは、施術の際にお尋ねください。状態に合わせてお伝えいたします。
痛みに敏感な状態でお悩みなら浦安市のうらやす整体院へ

以前は平気だったことで痛むようになった。この変化には、痛みを感じ取る側の設定が関わっているかもしれません。当院が圧の強さを加減し、お話を伺う時間を設けているのも、この境目に向き合うためです。
強い刺激が苦手な人。原因が見つからないと言われ続けている人。痛む場面が増えていることが気がかりな人。そうしたお客様に、当院の施術を体験していただきたいと考えています。
うらやす整体院は浦安駅から徒歩3分。土日祝日も営業しており、お車の人には駐車料金を当院で負担しております。浦安市はもちろん、新浦安、新井、南行徳エリアからもお越しいただいています。
気になる症状について、まずはお話をお聞かせください。ご予約をお待ちしております。
※本ページは身体の仕組みに関する一般的な考え方を紹介するものであり、施術による効果を保証するものではありません。感じ方には個人差があります。














